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クイズに挑戦!

第二次世界大戦のとき、「ユダヤ人」という理由で約600万人の人々が殺されました。

皆さんは、「ホロコースト」と呼ばれるこの歴史をどこかで聞いたことがあると思います。

​ちょっと先入観を捨てて、クイズに挑戦してみませんか。

​少し異なる角度から歴史が見えてくるかもしれません。

ココロ

クイズ

1.  1933年当時、ドイツの人口は約67万人でした。

  そのうち、ユダヤ人は何パーセントを占めていたでしょう。

 

 

 

2.  ナチは何を基準に「ユダヤ人」を区別したのでしょう。

 

 

 

 

 

3.  ホロコーストの中で殺されたユダヤ人の子どもは、全体のおおよそ

   何パーセントくらいでしょう。

​4.  ドイツ兵がもしユダヤ人殺害の任務を拒否したら、

​   どのような可能性があったでしょう。

 

5.  ナチの絶滅収容所ベウジェツに送られた約50万人のユダヤ人のうち、

   生きのびたのはおおよそ何パーセントでしょう。

A. 1%
B. 10%
C. 20%
A. 人種
B. 宗教
C. 国籍

こたえ

こたえ

A. 50%
B. 75%
C. 90%

こたえ

A. 他の任務を与えられる
B. 収容所に送られる
C. 処刑される

こたえ

A. 0%
B. 25%
C. 50%

こたえ

1

1.  1933年当時、ドイツの人口は約67万人でした。

  そのうち、ユダヤ人は何パーセントを占めていたでしょう。

答え : A 1%

ユダヤ人が迫害された理由として、「当時のドイツ人にとって脅威と見なされたのではないか?」と考える生徒もいるかもしれません。不景気や失業問題、不安定な政治、さらには第一次世界大戦の敗戦までさかのぼり、全ての悪の根源はユダヤ人であるというのがナチのプロパガンダでした。しかし実際には、ユダヤ人はドイツの総人口の1%にも満たない0.75%でした。

2

2.  ナチは何を基準に「ユダヤ人」を区別したのでしょう。

答え : B  宗教

ユダヤ人が迫害された理由として、「当時のドイツ人にとって脅威と見なされたのではないか?」と考える生徒もいるかもしれません。実際に、不景気や失業問題、不安定な政治、さらには第一次世界大戦の敗戦までさかのぼり、全ての悪の根源はユダヤ人であるというのがナチのプロパガンダでした。しかし実際には、ユダヤ人は1%にも満たない0.75%でした。ユダヤ人への憎しみを煽ったナチの宣伝は、根拠のないものでした。

3

3.  ホロコーストの中で殺されたユダヤ人の子どもは、全体のおおよそ

   何パーセントくらいでしょう。

答え : C  90%

ヨーロッパ全土に暮らしていたユダヤ人の子どもたちの約90%が殺されました。ナチの目的は「ユダヤ人」とひとくくりにした人々を絶滅させることでした。そのためには、人類の未来であるはずの子どもたちも容赦なく殺害の対象となりました。ホロコーストの犠牲者がときに、戦争被害者と同じよう捉えられることがありますが、この違いに着目することも、ホロコーストの理解には重要な点です。

4

​4.  ドイツ兵がもしユダヤ人殺害の任務を拒否したら、

   どのような可能性があったでしょう。

答え : A  他の任務を与えられる

ユダヤ人殺害の任務を拒否して、処刑されたり、収容所へ送られたドイツ兵の記録は見つかっていません。ドイツ、ベルリンの「テロのトポグラフィー」(ゲシュタポの本部跡に作られた展示・記録センター)でも同じように説明されています。「命令に従わなければ殺される危険があったから仕方なかった」と考えがちですが、ユダヤ人を「敵」と見なし、排除することが国のためであるというような考え方がどのように作られたか、など人間の心理を探ってみることも重要な学習となるでしょう。

5

5.  ナチの絶滅収容所ベウジェツに送られた約50万人のユダヤ人のうち、

   生きのびたのはおおよそ何パーセントでしょう。

答え : A  0%

 ベウジェツから生還したのは、わずか2人でした。ナチ占領下のポーランドに作られた絶滅収容所ヘウムノ、ソビボル、トレブリンカやベウジェツは、貨車で運ばれてきたユダヤ人たちの多くが到着後にそのまま毒ガスで殺されました。

 

 髪の毛を剃られ、番号を腕に入れ墨されて、縞模様の囚人服を着せられ、過酷な強制労働を生き延びたアウシュヴィッツ収容所からの生還者のイメージや証言は代表的なものですが、決してそれらだけがホロコーストの体験を語るものではありません。声なき無数の死者たちの存在も忘れてはなりません。

​参考 ベウジェツ絶滅収容所 公式ホームページ

Kokoroおすすめの一冊

『なぜ、おきたのか - ホロコーストのはなし』

クライブ・ロートン著 / 大塚信訳・監修 / 石岡史子訳

岩﨑書店刊

 

  小学校高学年から読める写真絵本。
  中学・高校生にもおすすめです。

 

  1933年から45年まで、12年間におよんだ

  ホロコーストの歴史の流れがわかる写真絵本です。

黒柳徹子さん推薦の言葉より
 

「この本を通して、アンネ(アンネ・フランク)の苦しみを理解する力を

 身みに付けてほしいと思います。それが他人の痛みを理解し、いじめ

 や差別をなくすだけでなく、平和を築く力になると信じているからです。」

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