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ドイツでナチ時代の歴史はどのように語られ、人びとは向き合ってきたのか。これは、日本で高い関心を集めてきました。『忘却に抵抗するドイツ』の著者・岡裕人さんによると、その道のりは決して平たんではありませんでした。そして時代の変化とともに現れる新しい課題に直面しながら、ドイツの試行錯誤は今も続いています。
在独30年の歴史研究者であり教育者である岡さんは、現地の学校や研究機関、講演会や朗読会を取材し、人びとの記憶の営みを生き生きと本書に描いています。
この度、ドイツのフランクフルトから岡さんをゲストにお迎えして、ドイツの「記憶の文化」をめぐって、有志の大学生4人とオンラインで対話します。
戦後75年の年月が流れ、日本とアジアにおいても生き証人の声を聴く機会が失われていきます。記憶は、今を生きる私たちの手で文学や演劇、教科書、現代アートのなかでこれから形づくられていきます。
「人は何のために記憶するのか」
すこし立ち止まり、いっしょに考えてみませんか。
1. 開催概要