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戦争記念碑を"養子"にする

ゴールデンウィークをいかがお過ごしですか。この時期、オランダでは第二次世界大戦を記憶する式典が二日間にわたって開かれます。毎年5月4日は、戦争犠牲者を追悼する日。5月5日は、解放と自由を祝う日。アンネ・フランクが日記帳を買ってもらったアムステルダムの本屋さんでも、追悼式や講演会、読書会を開いたりしています。私はこの日にオランダに滞在したことはないのですが、本屋のご主人ヘルトさんのお話だと、市民が参加して、現代の難民問題を考えたり、自由や平和の大切さについても語り合う機会になっているようです。とても興味深かったのは、オランダ国内に3,700を超える戦争記念碑があり、それを地元の学校の子どもたちが一つ選んで"養子"にするというプログラムがあるとのこと。記念碑に関する人物の足跡をたどったり、関連の歴史を調べたり、記念碑の前で追悼の歌を歌ったり、詩を朗読したりして記念式を開いたりするそうです。これまで1,400以上の学校が参加しています。歴史って、一人ひとりの人間の悲しみや苦しみや生きた証から成り立っているもの。「国」の歴史には埋もれてしまいがちでも、このようなプログラムを通して、歴史を想像し身近に感じられるのではないかなと思いました。ヘルトさんの本屋さんのサロンでは今晩は、"フリーダム・ディナー"が催されているそうです。どんな会話に花が咲いているのでしょう。

 

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