
全7回終了しました
ドイツ国際支援基金の助成を受けて10月から開催してきたオンライン講座「記憶の文化を育む」全7回が、昨日終了しました。 20人の歴史家と舞台芸術関係者の皆さんにご登壇いただき、計948名にご参加いただきました。 各回、多くの参加者の皆さんから感想をお寄せいただき、「来年も継続してほしい」というお声も届いて感激しています。 今回の取り組みが次につながるように整理して・・・どのような形で続けていける考えたいと思います。 まずはお礼まで。ご協力いただいた皆さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!


文化放送 戦後75周年企画
文化放送の戦後75年企画の番組『ホロコースト零(ゼロ)地点~私は生き延びた』でアーサー・ビナードさんとご一緒させていただきました。 Kokoroがこれまでお付き合いをしてきたホロコースト生還者やご家族3名を特集した番組です。 お一人目はハンガリー出身のヤーノシュ・ツェグレディさん。2年前にKokoroのイベントで高校生たちとの交流がはじまり、それまで語られたことがなかったヤーノシュさんの幼い頃の体験を教えていただくことができました。その後、文化放送の番組でアーサー・ビナードさんの取材を一緒に受けました。アーサーさんは、それまでの「ホロコーストサバイバー」に抱いていた固定観念が覆れた、と言います。 お二人目は、モーリス・チャンドラーさん。ポーランド人として名前を変えて別人として生き抜いた方です。今年夏に孫のカイラさんがオンラインで講演をしてくれました。スタジオから連絡をしてみたところ、急遽ラジオ番組にも登場してくれました! 最後に、サロモン・ペレルさんが登場です。ユダヤ人の出自を隠してヒトラー・ユーゲントの一員として生き延びた方です。今年の1月の来

記憶の文化を育む 第7回
2020年12月26日(土) 開催報告 記憶 ー 共に生きる未来のために ドイツ人にとっての「被害」の語りから考える 第二次大戦末期、ドイツ東部や東欧の地域から、そこに暮らすドイツ系住民が強制的に移住させられました。その中で約200万人のドイツ人が死亡しました。最終回はこの「追放」の歴史について東京大学准教授の川喜田敦子さんにご講演いただきました。自国の「加害」に向き合ってきたドイツで、「被害」はどのように語られてきたのか、現在の難民問題等とどのように位置づけられているのか解説していただきました。 参加者アンケートより 川喜田先生の講演は大変分かりやすくて勉強になりました。「記憶の文化を育む」オンライン講座シリーズで、いろんな側面からドイツの過去の記憶との対話を学ぶことができました。これからも続けてください。ありがとうございました。(50代) 非常にわかりやすく、興味深かったです。特に、加害の歴史が強調されやすい中、被害の歴史をあえて考えることに意味があると思いました。ドイツと日本の違いがなにかということを考えながら聞いていました。特に、教科書は

記憶の文化を育む 第6回
2020年12月4日(金) 開催報告 21世紀における歴史の継承と挑戦 THE LEADS ASIA共催 第6回はTHE LEADS ASIA(TLA)との共催で、共同設立者の佐々木彩乃さんと神山かおりさんの司会進行で実施しました。TLAは建設的な対話の場づくりを目指してアジアの若者たちが設立したNGOです。ゲストには、ナチズム「運動発祥の地」という歴史を持つミュンヘンのナチドキュメントセンターからミリアム・ザドフ館長をお迎えしました。 参加者アンケートより ドイツにおえる歴史保存の取り組みは日本よりも精力的であり、客観性に富んでいるように思った。資料館も、ただ資料を陳列するのではなく、アートやモニュメントを絡ませながら多角的な視点をもって歴史保存を行なっている。伝え方が大事であるとつくづく思った。(20代) センターの企画展で展示した作品は、特定の地域や時代に限られたものではなかったという点に驚きました。また、質問タイムがとても充実していたと思います。今までの私は、日本とドイツを敗戦国として一括りにしがちでした。しかしこの講演を聞いて、ドイツ国